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果てしなく続くかのような日常に耐えきれず、新しい世界の扉を開く平凡な主婦、美穂。家族に内緒で、AV女優として多忙な生活を送る専門学生、彩乃。奔放な母親に振り回されつつも、絵を描いている時だけ自由になれる女子高生、あやこ。そんな境遇も性格も異なる女たちの運命は、ある出来事をきっかけに動き始める…。
人気AV女優、紗倉まなの同名小説を、『ヘヴンズ ストーリー』(10)『64―ロクヨン―』(16)の瀬々敬久監督が衝撃の映画化。どうにもならない現実を前に、それでも自分らしく生きようとする女性たちを力強く、時に繊細に描く。人生を変えるきっかけをつかもうともがく美穂役に、女優としてだけではなく、舞台の企画・演出も手掛ける森口彩乃。AVの仕事を天職だと信じて疑わない彩乃役に、『フィギュアなあなた』(13)『マリアの乳房』(14)の佐々木心音。自分の住む町にもクラスメイトにも馴染めないあやこ役に本作で本格的に女優業を開始した山田愛奈。他にも高岡早紀、渡辺真起子、根岸季衣らの実力派女優が脇を固める。
ラスト、彼女たちの見つめる先には何があるのだろうか。今いる場所から一歩踏み出す勇気をくれる、そんな映画が誕生した。
橋口美穂(森口彩乃)、34歳。何不自由なく暮らしているものの、どこか満たされない日々。夫の健太(忍成修吾)は何事にも無関心で、子供が欲しいと提案しても忙しい仕事を理由に断られる。最近は病に伏した父を姉の美沙(江口のりこ)と交代で見舞うため、家と病院を往復する毎日。このままずっと同じような生活が続くのだろうか……。そんな空虚な思いを埋めるため、美穂が決心したのはAVに出ること。今までずっと安定志向だった自分の人生を、ひょっとしたら変えることができるかもしれない。そう信じて彼女は新しい世界の扉を開けるが――。
本間あやこ(山田愛奈)、17歳。小さな喫茶店を営む祖母の知恵(根岸季衣)、東京から出戻った母の孝子(高岡早紀)と3人で、寂れた海辺の町で暮らす。人と接するのが苦手で、クラスメイトとも打ち解けることができない。自分の部屋でキャンパスに向かって絵を描いているときだけが唯一心休まる時間。しかしある日事件が起こる。登校すると、あやこの母親が元AV女優だという噂が広がっていたのだ。定職にも就かず、自由奔放な生活を送る孝子は田舎町では目立つ存在。あやこはそんな母親との距離感をいまだに掴めずにいたが、勇気を出して孝子に真相を確かめようとする――。
彩乃(佐々木心音)、25歳。専門学校に通うため、そりが合わない家族から逃げるように上京してきたが、軽い気持ちでAVに出演。その後人気女優となり、多忙な毎日を送る。この仕事に後ろめたさはない。むしろ天職かもしれないと思う。日比野(森岡龍)という頼りなさげな男とバーで意気投合した彩乃は、そのまま一緒に朝を迎えるが、彼女の仕事を知った母親の泉美(渡辺真起子)が突然現れ、穏やかな幸福感が一気に吹き飛ぶ。AVの仕事をやめるよう説得する母を置き去りにし仕事へと向かう彩乃だったが、撮影中に意識を失い、そのまま病院へ運ばれる――。